不動産コラム

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採光性・断熱性・省エネUP!暮らしを豊かにする窓づくりのポイント

窓の役割は換気や採光だけにとどまりません。昨今は窓の断熱性能アップの改修に補助金が出るなど、その役割が見直されています。今回は光熱費や健康を左右する窓の性能や改修方法をご紹介するとともに、生活に彩りを与える窓まわりの使い方をご紹介します。 窓には、採光性と換気性・安全性・防犯性を高める役割が  
  • 採光と換気の役割
窓には採光と換気という2つの大きな役割があります。 居室(リビングダイニング・寝室・個室)の窓には、建築基準法で採光のために面積は床面積の7分の1以上、換気のためには床面積の20分の1以上が必要と定められています。   参照:居室の採光について https://toshi1.civil.saga-u.ac.jp/mishiman/03_lecture/A3-2_BuildingLaw/07_Ventilation.pdf http://www.iny.jp/regulation/cnstreg4.html  
  • 暮らしを豊かに・安全にする役割
また、窓には、外の景色を眺めたり自然を楽しみながら生活したりするために必要という側面もあります。さらに窓は家の外観デザインを考えるときの要素としても重要です。 このほか、窓をつくるとその分の壁の強度が落ちますので、家の構造的な観点から窓の大きさや位置、数を考えることも必要です。防犯性やプライバシー確保という点でも、配慮が必要になります。  
  • 省エネ対策としての役割
省エネ対策としての窓の役割も重要なポイントです。近年は住宅に断熱性能が求められる時代になっています。いくら壁や天井に断熱材を隙間なく充填しても、窓から熱が逃げてしまうと効果が薄れてしまいます。そのため、窓には断熱性能と気密性能が求められています。   このように、窓はさまざまな役割が求められる大切な要素であり、そのあり方は時代とともに見直されています。 窓の断熱性が住宅の質を左右する  
  • ガラスとサッシの種類・材質が窓の断熱性を左右する
窓の断熱性能を左右するのはガラスとサッシです。 ガラスの種類には、単板ガラスやペアガラス・複層ガラスなどがあり、それぞれ断熱性能が異なります。また、サッシも、熱伝導の高いアルミよりも、木製あるいは室内側だけ樹脂を貼ったサッシなどの方が、断熱性能が高く結露も起きにくくなります。断熱性能が上がるにつれて値段は高くなりますが、断熱効果がアップすれば年間の光熱費を抑えることができます。  
  • 築年数の古い建物は窓の断熱性が低いケースが多い
築年数の古い建物では、単板ガラスとアルミサッシの組み合わせの窓が多く見受けられます。 そのため、一年を通して室内外の温度差が大きく、冷暖房にかかるエネルギー消費が多くなってしまいます。さらに空調をきかせている部屋とそうでない部屋の温度差も激しいため、身体への負担も大きく、住む人の健康面にも影響がおよぶと考えられます。  
  • 断熱性能の高い窓を備えた住宅には補助金制度も
近年は国を挙げて省エネに取り組んでいるため、数年後にはすべての新築の建物は高断熱性能であることが求められるようになる見込みです。すでに現状の建物も高断熱化のためにさまざまな事業が始まっています。新築住宅では省エネ住宅に関連して税制が優遇されたり、中古住宅では断熱性能を上げるためのリフォームに補助金の予算が取られたりしています。例えば「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」では、戸建住宅で窓のみ改修した場合には補助対象経費の3分の1以内、最大で40万円の補助金が出ることになっています。そのほかにも次世代住宅ポイント制度や次世代省エネ建材支援事業など、いくつかの補助制度があります。  
  • 断熱性を高めるための窓の改修工事とは
窓の改修工法で主流なのは、外窓の交換・カバー工法・内窓の取り付けの3点。 外窓交換の工事は壁を壊して現状のサッシを取り外すため、時間も費用もかかります。一方、カバー工法は窓枠をそのまま使うので、付属の部品の費用がかかりますが、短時間で工事が可能です。もっとも短時間で費用面でもリーズナブルなのは内窓の取り付けですが、生活するうえで2つの窓を開閉する必要が出てくるので、煩わしいと感じる人もいるかもしれません。いずれの工法で改修するにしても、まずはメーカーなどに相談して、最善の方法をアドバイスしてもらうことをおすすめします。   また補助金の対象ではありませんが、カーテン・ロールスクリーン・ブラインド・ルーバーや障子でも窓の断熱性能は上げられます。量販店でも断熱性能の高い商品を扱っているため、一度足を運んでみるのもよいでしょう。     参照: 一般社団法人 環境共創イニシアチブ「平成31年度 高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)」 国土交通省「次世代住宅ポイント制度」 一般社団法人 環境共創イニシアチブ「平成31年度 次世代省エネ建材支援事業」     豊かな暮らしを演出するために。窓づくりのポイント  
  • 家を快適な温度に保つための窓づくり
家の中を快適な温度に保つために、窓単体だけでなく家の構造に工夫を施すことも考えてみましょう。 例えば温められた空気が上昇することを利用して、家の南側と北側に互い違いの高さで窓を設ければ自然の力を活用して室温の調整もしやすくなるため、エアコンや換気扇に頼りすぎず消費電力も節約できます。  
  • 家を快適な明るさに保つための窓づくり
トップライト(天窓)やハイサイドライト(高窓)を使って自然光をうまく取り入れれば、照明にかかる電気代も節約できます。  
  • 窓のあり方で家の印象は大きく変わる
小さな窓が1つあるだけでも、部屋の印象はずいぶんと変わるものです。窓は生活に不可欠なだけでなく、生活に潤いを与えてくれます。例えば、窓から入る日差しは季節の移り変わりを伝えてくれます。空の変化を眺めたり、ときには庭に遊びにくる鳥を眺めたり、外の景色を眺めながら生活することは人生に豊かさをもたらすでしょう。   また、窓辺に飾りを吊るして風の流れで動く様子を楽しんだり、季節の小物を飾ったりと、窓にはさまざまな楽しみ方があります。窓枠の幅を広めにとって鉢植えを置くスペースをつくれば、窓から入る光で植物すくすく育つ様子を眺めることができます。   窓のあり方を工夫して住まいを作り出すのも面白いでしょう。屋根の軒の出を深くしてデッキと窓をつないだり、外窓と内窓の間を広く取って縁側にしたり、ヨーロッパ建築の回廊のように外廊下と窓を連続させて、内でもなく外でもない空間を作り出すデザインも魅力的です。 まとめ   窓にはさまざまな役割がありますので、考えれば考えるほどのような窓にするべきか悩んでしまいそうですね。 透明ガラスにするか擦りガラスにするかや、カーテンの色・窓枠の素材・サッシの色・ガラスの種類・形・開閉の仕方など、ひとつの窓でも選択肢が無限にあります。その組み合わせの中でベストなものを探していくことが豊かな暮らしの第一歩になるはずです。
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