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012

何を意味する?
間取図で見るアルファベット記号

インターネットをはじめ不動産の広告を見ると、
間取図が掲載されていることが多いですが、
そこに記載されているいろいろな
アルファベット記号が何を意味しているのか
わからないことはありませんか。
LDKといえば「リビング・ダイニング・
キッチン」とわかっても、
その他は意外とよくわからないものも
多いかもしれません。
そこで今回は、間取図で見かける
アルファベット記号の意味について
ご紹介していきます。

居室空間に関する表記

最初に居室に関する空間を意味するものについてみていきましょう。

L(リビング)

間取り図のアルファベットの中でよく知られているものの一つですが、「L」は「リビング」を意味しています。日本語では「居間」になります。日本の住宅では、リビングと「ダイニング」が一体になっている間取りなら「LD」、さらに「キッチン」とも連続していれば「LDK」と表記されます。

D(ダイニング)

これもよく知られていますが、「D」は「ダイニング」を意味しています。日本語では「食事室」や「食堂」になります。一般的には、リビングと一体となっている「LD」や、キッチンと一体となっている「DK」と記載されていることが多いでしょう。

なお、不動産広告の記載方法について、不動産公正取引協議会連合会が定める「不動産の表示に関する公正競争規約」では、居室が1部屋の場合は4.5畳~8畳未満なら「DK」、8畳以上なら「LDK」と表示、居室が2部屋以上の場合は6畳~10畳未満なら「DK」、10畳以上なら「LDK」と表示するよう、最低限必要な広さの目安を定めています。

出典:不動産の公正競争規約|不動産公正取引協議会連合会

K(キッチン)

「K」は、「キッチン」を意味しています。日本語では「台所」です。間取図では、キッチンが独立している場合、リビングダイニングやダイニングとは別に「K」と記載され、リビングと一体なら「LK」、ダイニングと一体なら「DK」、リビングダイニングと一体なら「LDK」と記載されることが多くなっています。

SまたはSR(サービスルーム)

「S」または「SR」は「サービスルーム」を意味しています。建築基準法において、部屋の面積に対して必要な採光や換気(例えば窓の大きさ)などの割合を満たしておらず「居室」とみなされない部屋に対し、「納戸」を併記して記載されています。

MBR(マスターベッドルーム)

「MBR」は「マスターベッドルーム」を意味しています。日本語では「主寝室」になります。その住宅の居室のうち、最も広い居室を「MBR」と表記することが多くなっています。ただ、「MBR」と表記する居室の広さに決まりはないため、少し面積が狭くてもその住宅で最も広い居室なら「MBR」と記載されることもあります。

BR(ベッドルーム)

「BR」は「ベッドルーム」を意味しています。日本語では「寝室」ですが、「居室」を表しているともいえます。「主寝室」以外の「寝室」であり「居室」ですから、子ども部屋として使うのも、仕事部屋として使うのも自由です。

居室以外に関する表記

居室以外にまつわる表記にも、さまざまなものがあります。

N(納戸)

「N」は「納戸」を意味しています。「N」で表記される「納戸」は、サービスルームと併記される「納戸」とは違って、部屋として使うには狭い、あるいは窓がまったくない暗い部屋を指すことが多く、実際の用途で納戸として使うものを表しています。

DEN(デン:書斎等)

「DEN」は、英語で「鳥の巣」や「洞穴」を意味する言葉ですが、日本の間取りでは「書斎」や「家事室」、「趣味の部屋」など自由に活用できる「多目的空間」と理解していいでしょう。「洞窟」というと暗く狭いイメージがありますが、特にそういった空間でなくても「DEN」と表記されます。

RF(ロフト)

「RF」は「ロフト」で、本来「納屋」や「馬小屋で干し草などを蓄える屋根裏に設けたスペース」のことを意味していますが、日本の住宅では居室の天井を高くして部屋の一部を2層式にした上部の空間のことを指すことが多くなっています。ロフトには、専用のはしごや階段が設置され、就寝スペースや収納など多目的に利用することができます。

なお、建築基準法では、ロフトについて天井高を1.4m以下、床面積を直下の階の2分の1未満に収めるという制限があります。この基準を満たしていれば、建築上の容積率不算入となり、限られた空間を有効に使うことができるため、ワンルームのアパートなどでよく設置されています。似たような空間に「グルニエ」というものもありますが、「グルニエ」はどちらかというとロフトより狭く、物置や収納のための空間を表すことが多くなっています。

CL(クローゼット)

「CL」は「クローゼット」を意味しており、主に衣類などを入れる奥行きが60cm前後の大型収納のことを指します。特に洋室に設置されたクローゼットは、主に衣類を収納するためにハンガーパイプが取り付けられていることが多くなっています。

WIC(ウォークインクローゼット)

「WIC」は「ウォークインクローゼット」を意味しています。主に衣類を収納し、かつ人が歩ける広さを確保した洋風の納戸を指します。ドアや引き戸で居室を仕切られていることが多いのも特徴です。「CL(クローゼット)」との違いは、人が入れる空間があるかどうかで、人が歩けなくても入ることができればウォークインクローゼットと表記されることもあります。

SICまたはSCL(シューズインクローゼット)

「SIC」または「SCL」は、「シューズインクローゼット」を意味しています。玄関脇に設置された収納スペースを指します。その名の通り土足のまま出入り可能で、主に靴の収納に使用されますが、広いものであれば外で使用するベビーカーや子どものおもちゃ、アウトドア用品なども収納できます。

Sto(ストレージ:収納)

「Sto」は「ストレージ」を意味します。イメージとしては「倉庫」や「納戸」です。CL(クローゼット)とは異なり、衣類以外の物の収納スペースを表すことが多いようです。

UB(ユニットバス)

「UB」は「ユニットバス」を意味します。ユニットバスとは、あらかじめ浴室内の壁や天井、床、浴槽などを一体的に生産し、現場で組み立てて設置するタイプの浴室を指します。ほとんどのマンションや建売住宅ではユニットバスが採用されています。

DR(ドレッシングルーム:洗面脱衣室)

「DR」は「ドレッシングルーム」の意味で、本来は「更衣室」や「化粧室」を表しますが、住宅の場合は洗面脱衣室を指しています。

SB(シューズボックス)

「SB」は「シューズボックス」を意味しており、「下駄箱」や「下足入れ」を示します。

SC(シューズクローク)

「SC」は「シューズクローク」を意味します。シューズクロークとは、玄関横に設けられた土足のまま出入りできる収納スペースを指します。その意味では「シューズインクローゼット」とほとんど同じ意味ととらえても問題ありません。

シューズクロークとシューズボックスとの違いは、収納物の種類です。シューズボックスは主に靴のみの収納ですが、シューズクロークは靴だけでなくアウトドアグッズなども一緒に収納することができます。

Void(ヴォイド:吹き抜け)

「Void」は「空いた空間」を意味し、住宅の間取りでは特に意図的に設けたリビングや玄関ホールなどの上部の「吹き抜け」を指します。

設備や施設に関する表記

最後に、設備や施設に関する表記について説明します。

PS(パイプスペース)

「PS」は「パイプスペース」を意味し、給水管や排水管が通る空間を指します。配管は音が発生するので、通常壁で囲われており、この空間をパイプスペースと呼びます。

DS(ダクトスペース)

「DS」は「ダクトスペース」を意味し、空気が通る管のことを指します。主に空調や換気、排煙の目的で設置されます。特に、キッチンやトイレ、バスに設置されている換気扇から排気のためにダクトを通すスペースを指すことが多くなっています。

MB(メーターボックス)

「MB」は「メーターボックス」を意味します。電気メーターや水道メーター、ガスメーターなどが収まっている空間を指します。検針を容易にするために複数のメーターを集中させているスペースです。

BL(バルコニー)

「BL」は「バルコニー」を意味します。バルコニーは2階以上に設置され、屋根がないものを指します。なお、屋根があるものは「ベランダ」となります。

RBL(ルーフバルコニー)

「RBL」は「ルーフバルコニー」を意味します。ルーフバルコニーとは、階下の屋根の上部スペースを使って設置されたバルコニーです。「ルーフテラス」と呼ばれることもあります。ルーフバルコニーは、バルコニーやベランダと比べて面積が広い傾向があり、屋根がないため日当たりが良く、柵やフェンス、手すりなどで囲われているのが一般的です。

W(洗濯機置場)

「W」は英語の「washing machine」の略で、「洗濯機置場」を指します。

R(冷蔵庫置場)

「R」は英語の「Refrigerator」の略で、「冷蔵庫置場」を指します。

AC(エアコン)

「AC」は英語の「Air conditioner」の略で、「エアコン」を指します。

EV(エレベーター)

「EV」は英語の「Elevator」の略で、「エレベーター」を指します。

SK(スロップシンク)

「SK」は「スロップシンク」を意味します。スロップシンクとは、マンションのバルコニーなどで見られる、底の深い流しのことです。スロップ(slop)とは英語で「汚水」という意味で、一般的に掃除道具や靴など、キッチンや洗面台のシンクで洗うことに抵抗があるものを洗うための流しとして使われています。

まとめ

間取図の中に記載できる文字数は限られるため、部屋の種類などがアルファベット記号で略して記載されることが多くなっています。今回紹介したよく見かけるアルファベット記号を理解していれば、間取り図の読み取りには困らないでしょう。

執筆者:秋津 智幸 不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

横浜国立大学卒業後、神奈川県住宅供給公社に勤務。その後不動産仲介会社等を経て、独立。
現在は、自宅の購入、不動産投資、賃貸住宅など個人が関わる不動産全般に関する相談・コンサルティングを行う。その他、不動産業者向けの企業研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。

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